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2023.12.06
2024年カレンダーは辺土名高校とコラボカレンダー!?高校生とコラボ!?
はいさい!
沖縄シークヮーサー本舗のしもじです!
毎年、年末セールでプレゼントしている『オキトクカレンダー』ですが、来年のカレンダーに選定した写真のテーマは
【やんばるの生き物たち】
今回はメディアにもたびたび取り上げられる”やんばるの高校生たち”とコラボして作成しました!
ここは大宜味村(おおぎみそん)やんばるの森のふもとにある沖縄県立辺土名高校(へんとなこうこう)
私たちは今日、辺土名高校サイエンス部の生徒さん達に挨拶にきました。
2023年末に行われるセールで配布するカレンダーの写真を辺土名高校サイエンス部の皆さんにお願いするために!
本記事では辺土名高校やサイエンス部の独特な雰囲気をお伝えできればと思っています。
■やんばる産のシークヮーサー
2022年12月
私たちの”青切りシークヮーサー100プレミアム”のラベルを
【大宜味村産】から【やんばる産】へ
変更いたしました。
全国の皆さまへ青切りシークヮーサーをお届けするため、協力農家さんを大宜味村だけでなく大宜味村を含む沖縄県北部のやんばる地域に広げたのが理由です。
この地域は2021年に独自性の高い豊かな生態系が世界自然遺産へ登録され、大変注目を浴びました。
■近年、名前がとどろく辺土名高校サイエンス部
”やんばる”を伝えるためには、やはり”やんばる”に親しんでいる人の協力が欲しい。
そのためにまず、頭に浮かんだのが
ニュースにもたびたび取り上げられ全国的にも有名な【辺土名高校 サイエンス部】
琉球新報『地域の自然、学んで伝える 辺土名高等学校 サイエンス部』
https://ryukyushimpo.jp/style/study/entry-1628558.html
NHK『エリグロアジサシ ~地域での保護を目指して~』
https://www.nhk.or.jp/okinawa/lreport/article/000/20/
2023年4月放送フジテレビ系列『坂上どうぶつ王国』にも登場しました。
やんばるの森のすぐ傍にある校舎には普通科定員40人と自然環境科定員40人 全校生徒は現在103名が在籍。
特に近年は自然環境科とサイエンス部の注目度が上がり、沖縄県外から進学してきた生徒がなんと全校生徒の20%にも上ります!減っていた生徒数にも歯止めがかかっているそう。
遠隔地にある高校のため学生寮も完備していますが、家族ごと移住してきた生徒もいるそう!お子さんのために凄い!
「例えば、、、”やんばる”地域の生き物たちの様子を写真に収めてもらうことはできないかな…?」
と思いついたのが今回の発端でした。
■サイエンス部の雰囲気はこんな感じ!
そして、この文章の冒頭。辺土名高校へやってきました!
沖縄の高校としては最北に位置しており、那覇空港から約2時間。けっこう遠い!
まずはトイレを案内するところ、接客がよくわかっていらっしゃる。
・ちょっと優秀過ぎない?本当に高校生?
サイエンス部顧問の島袋(しまぶくろ)です。
本日はよろしくお願いいたします。
それにしても、、、
入口、すごくないですか?
めちゃくちゃ水槽や剥製!!!!!
これ、全部、、サイエンス部のモノなんですか?
そうです。すべてサイエンス部の展示なんですよ。他にも、こっちのポスターはサイエンス部で飼育している生き物です。
うへぇー!!!こんなにたくさん!?一体どういうルートで。。。購入するにしても大変な額だし。
これはほぼ全て譲ってもらったんですよ。本当にいろんなルートあるんですけど、例えばケガをして野生に帰れなくなった生き物を引き取ったり、事情で飼えなくなったという方から譲渡してもらったり、学校のOBOGの方から譲ってもらったり、色々なんです。
このウナギももらいものですか?
このうなぎはわかりません(笑)昔からいたらしくて、観察用で捕まえたんだと思います(笑)うなぎも生徒たちが自分たちで世話していますよ。ほぼ毎日、餌やり掃除などの世話をするのですが、毎週木曜日はサイエンス部のミーティング後に特に念入りに世話をしています。
生き物ならそりゃ毎日世話しますよね。えらいなぁ。こっちにある剥製や標本は生徒たちが作ったんですか?
これはOBやOGが作ったモノと、在校生が作ったモノです。剥製も卒業生が作ったモノと譲り受けたモノがあります。このヤギは去年、生徒がつくりました。
立派な標本!どうやって作ったんですか?
世話を担当していた子自身が作った骨格標本なんですけど、、、すっごく可愛がっていて、このヤギが亡くなったときは凄くショックを受けて。それから、土に半年埋めて、骨にだけになったところを掘り返して、泣きながらこの標本を作成してたんです。
立派って言葉では足りない、なんて壮絶な話…。
あのぉ、先生。。。
このポスターはなんですか?なんか自分が理解できないすっごい難しいことが書かれてるんですけど…。
これはサイエンス部の生徒が発表したポスターです。全国総合文化祭で発表したやつですね。部の中でいくつかの班に分かれていて、研究を行っている班もあるんです。
もしかして、それは部として強制なんですか?
いえいえ!(笑)やっぱり好きでないと出来ないモノですから、強制は一切してないです。大学や近くの農家さんと共同で何かするときはやりたい子が手を挙げて参加します。なので、複数の班を掛け持ちしてる子もいますよ。
他にも班として
『近隣のカカオ農家さんと無農薬栽培の研究』
『オキナワトカゲの生息調査』
『ドングリの豊凶調査』
などなど、え?大学の卒業論文かそれ以上じゃないの?という研究テーマが並んでます。ウソでしょ。
また、
周辺の小中学校へ環境学習の講師として出前授業を行ったり、
外来種の駆除活動
外部を招いた活動報告
などもサイエンス部として行っています。ホントに部活…?凄すぎる。
自分が高校生のときはなんも考えてなかったんですけどね…
俺は物心もついてなかったんじゃないかな…
・集合写真!ありがとうございます!
はい!じゃあみんな並んでー!写真撮るよー!
「早くならんでー!」
「お前ちょっと前寄れよ~!」
あ、ちゃんと高校生のノリだ!なんか安心した(笑)
はーいチーズ!OKでーす
サイエンス部員の皆さん、ご協力ほんっとうにありがとうございます!!!
カレンダーが完成したら、全員分渡しに行きます!
・保護された動物たち
「「「はー、おわった~」」」 (ガヤガヤ)
じゃあ誰か!話をきか…せ…
あっと言う間に散っていきましたね…
こういうところもやっぱり高校生…
はー!かわいい!!!
パシャパシャ
この子はフトアゴヒゲトカゲでおとなしいですよ。こんな感じでアゴを撫でると気持ちいいんですよ。
はわー!おれも!さわりたい!
他にも・・・
リュウキュウコノハズクのホーちゃん。この子も羽を怪我して自然に帰れないということで引き取ったそう。話しかけると時おり「ホー」と返事をしてくれます。
この白鳩はマジックなどで使用されるハトで、野生にはいない個体だそう。飼い主が見つからないのでここで引き取って世話をしているとのこと。生き物のレスキュー意識がとても高いです。
・本当は訓練されたプロでしょ?
あ、良かったら校内も案内しましょうか?
途方に暮れる大人たちの気持ちを組んでくれたナカイマ君。本当にありがとうございました!
みんな、ミーティングが終わったら、それぞれの飼育担当の世話をしに行くんです。小動物や水槽、ヤギや琉球犬とかで班が分かれてるんですよ。
あ、それでみんな一気に散っていったんだ!
たとえば、ここではオオウナギの水を換えてます。
こんなデカい水槽の水を!?
オオウナギは淡水魚ですが、海水魚には向かいの海水を汲んできますよ。あ、ちょうど。
週に一回は海水を入れ替えるのだそう。生徒もえらいけど、先生もえらい。
車は先生が運転してくれます。
まじか!島袋先生、生徒のためにえらすぎ!
水槽の清掃をしている生徒と魚のエサの購入先で盛り上がるシロマ。マニアック。
他にも外にもたくさん飼育してる生き物がいますよ。こっちにヤギ小屋があります
校内を広く案内してくれるナカイマ君。優しい心を持っておられる。
この子は琉球犬という種類の沖縄原産の狩猟犬。先日、子犬を5匹産んで、卒業生や近隣住民に貰われていったそう。
「発情期中なので近づくとツノでやられますよ」と言われ、ビビるいしだ
すんごい出っ歯のヤギに「かわいいねぇ」と愛おしそうに声をかけるナカイマ君。
自分が高校生の頃、大人の前でそういう感情を出すことが恥ずかしかった覚えがあり、オープンな心が素敵だと思いました。
あ、この鳥はもしかして…
そうですそうです。この鳥はサシバって名前で渡り鳥なんですけど羽が折れていて。野生に帰れないのでここで飼育してるんです。
へぇ~~!それにしても、、、さっきから、自分たちの疑問の一つ先を読んだようにわかりやすくガイドしてくれてるんだけど、ガイドのバイトとかしてるの?
???いえ、普通のことですよ。
もしかして辺土名高校には『生き物博物館』ってあるみたいだけど、これのガイドは…
あ、平日は先生が案内してると思いますよ。休みの日は生徒がやることもあります。電話してくれたら案内していますね。
ナカイマ君、察しが良すぎて本当は訓練されたプロでしょ?
https://www.dee-okinawa.com/topics/2022/08/hentonahs.html
■帰りの車内で
いやぁ、凄かったな…。生徒たちの雰囲気がこう、賢い雰囲気というか。
都会や進学校の高校生とも雰囲気が違いましたよね…。自分もこんな学生生活送りたかったんですよ。
……いしだ君、前に『自分は田舎出身で進学校でもなかったんです』って前言ってたじゃん。そんな上等な雰囲気知らんでしょ。
…え?
生き物は可愛かったですね~!また行きたい!どうしよう…行きたい!
(後日、確認すると彼女のスマホは取材というより可愛い生き物の写真でいっぱいでした)
■沖縄シークヮーサー本舗が取り組む課題
沖縄シークヮーサー本舗は
どんな人が、どんな場所で、どうやって商品を作っているのか。
食品の安全安心を求められる現代において、これらの情報をお客さまへお伝えすることは責務だと考えております。
そこで今回はシークヮーサーの産地、世界自然遺産のある”やんばる”地域の生態系や生き物たちをコンセプトにし、土地の様子を皆さまへお伝えしたいと考えました。
また、沖縄県北部地域は高齢化が著しく、シークヮーサー農家の後継者の不在と廃業問題にも繋がっています。
農家の低収入問題がこの問題に拍車をかけており、この悪循環を断ち切るため、私たちは青切りシークヮーサーを全国の皆さんへ買っていただく最初の原動力となりました。
世界からも注目される、この素晴らしい土地の文化や自然を残していくため、
「地域で採れたモノで、地域へ還元したい」
という想いで私たちは活動しています。
https://www.4193honpo.jp/bluezone-okinawa-yomi231110/
さて、今回は生徒さんたちの雰囲気や、学校の様子をご紹介いたしました。
次回はサイエンス部の自然環境保護への具体的な取り組みや、廃校寸前から自然環境科を設立してなんとか持ち直し、知名度拡大に至る過程などを先生方に伺います!
高齢化と人口減少社会に抗い、未来を創る皆さんを我々は応援したいと思っています。
辺土名高校のURLはこちら
http://www.hentona-h.open.ed.jp/